扇風機の限界点 涼しい環境のつくりかた #502

こんにちは。

パッシブハウスでつくる茨城の注文住宅
の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。

 

猛暑日も涼しく真冬は無暖房で20℃。

新しい4つの暮らし

 

1.一年中快適な室内環境で家族の健康を守る
2.家事の負担を減らし自分や家族のための時間を増やす
3.建てた後の費用を抑え将来の安心につなげる
4.家族が自然と集まり家が一番好きな場所になる

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扇風機の限界点 涼しい環境のつくりかた

 

最高気温35℃オーバーが

普通の環境になってきました。

 

 

まさかこの猛暑に扇風機だけで

この暑さに耐えている方は

少ないと思いますが

全館冷房を使えている方も

電気代を気にせずエアコンをがっつり

かけられる方も

まだまだ少ないと思いますので

「扇風機の限界」

について記事を書きました。

 

 

 

まず気候変動により

夏の環境が過酷さを増す中、

扇風機単独での運用はもはや限界を迎えています。

 

※北海道でも無理です。

一方で、大がかりな

全館空調(全館冷房)」を導入しなくても、

扇風機とエアコンを賢く組み合わせることで、

家の中に「温度ムラの少ない涼しい環境」

を作り出すことは一定レベルで可能です。

 

※温度ムラは残ります。

1.扇風機単独の「絶対的な限界」

そもそも、扇風機には「空気を冷やす機能」も

「空気中の水分(絶対湿度)を減らす機能」

もありません。

 

扇風機がもたらす涼しさは、

あくまで気化熱

(汗が蒸発する際に体温を奪う現象)

に依存しています。

そのため、室内の環境が一定のラインを超えると、

扇風機は涼をとる道具から、

かえって不快感や危険をもたらす

機械へと変わってしまいます。

温度の限界(32℃の壁):
人間の皮膚の表面温度は約32℃です。

室温がこれを超えると、扇風機の風は

「体温より熱い風」となり、

ドライヤーを当てているのと

同じ状態(熱風浴)になります。

 

湿度の限界(高すぎる絶対湿度):
気温が30℃でも、

湿度が70%を超えるような

高湿環境(高い絶対湿度も注意)では、

空気中に水分が溶け込む余地が少なくなり、

汗が蒸発しなくなります。

 

風を当ててもベタベタするだけで、

体温は下がりません。

つまり、「室温32℃以上」または

「高温多湿」の環境下では、

扇風機は冷却装置としての機能を

完全に失うのです。

2.エアコン×扇風機で作る

「一定の室温環境」

扇風機単独の限界を突破するには、

空気の質(温度と絶対湿度)そのものを変える

「エアコン」の力が不可欠です。

 

しかし、エアコン単独にも弱点があります。

 

それは「温度ムラ」です。

冷たい空気は部屋の下に溜まり、

暖かい空気は上に滞留します。

 

 

※全館冷房でない場合

エアコンからの距離や高低差

建物性能により温度ムラというより

家の中の一部しか冷やせません。

 

 

そのため「足元は冷えるのに、顔の周りは暑い」

「エアコンの真下は極寒で、部屋の隅は暑い」

といった不快な環境になりがちです。

 

 

ここで輝くのが、

扇風機(またはサーキュレーター)の持つ

「空気をカクハンする力」です。

「ゆるやかな全館冷房」のような空間へ

大金をつぎ込んで全館空調システムを導入しなくても、

この2つを組み合わせることで、

擬似的に一定環境を作ることができます。

 

※家中であれば最低でもZEHレベルはほしい。

そうでない場合は一部屋を涼しくする方法と

考えてください。

1.エアコンが「ベースの環境」を作る
エアコンを27℃〜28℃に設定し、

除湿または冷房運転を行います。

 

これにより、部屋全体の「絶対湿度」が下がり、

汗が乾きやすいサラッとした空気が生まれます。

 

2.扇風機が「均一化」と「体感温度の低下」を担う
エアコンの冷気を扇風機で部屋中に循環させます。

これにより、部屋の上下・左右の温度ムラが解消され、

部屋のどこにいても同じ温度という

「一定の室温環境」が完成します。

 

さらに、気流が肌に当たることで、

28℃の室温でも体感温度は26℃程度に感じられます。

3.最適な空間づくりのポイント

エアコンの設定は「控えめ」に:
部屋中をガンガンに冷やす必要はありません。

「28℃・湿度50%台」という、

高すぎず低すぎないベース環境を作るだけで十分です。

 

※強すぎる冷房は体調不良を起こします

 

扇風機は「空気を混ぜる」ことを意識:
人に直接強風を当てるのではなく、

エアコンの吹き出し口付近から

部屋の奥へ向けて風を送るか、

天井に向けて風を当てて空気を循環させます。

 

微風を常に回しておくのがコツです。

 

※直風希望でなければ

風向きは首振りなどせずに

一定方向で室内に気流を

つくるのがよいです。

 

ドアを開け放てば、隣の部屋も快適に:
建物の断熱性能にもよりますが、

扇風機を使ってリビングの冷気を

廊下や隣の部屋へ送り出せば、

家全体を「ゆるやかに涼しい空間」

にすることも可能です。

まとめ

扇風機は、もはや「エアコンの代用品」として

暑さを耐え忍ぶためのものではありません。

 

限界の低い扇風機単独での使用に見切りをつけ、

「エアコンが作った快適な空気を、

空間全体に広げて均一化するサポーター」

として再定義することで、

生活空間は今より快適になります。

 

 

ただし、断熱性能などが低く

全館冷房が出来ない建物は

電気代や建物への劣化にもつながります。

 

 

 

 

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