こんにちは。
パッシブハウスx
「ずっとお金のかからない家をつくろう」
の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。
その目指す理由や、つくる家の詳細は
スズモク公式WEB
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私は片付けが下手です。
自宅もオフィスも
机の上も、扉のついた収納内部も。
いやいや散らかす方向に
思考が進んでしまうという感じです。
ミニマリストの思考に
習いたいと思いこのテーマになりました。
ミニマリストの
家づくりの物語:
心の余白と、家族の笑顔のために
都会の片隅に建つ築40年の
マンションの一室。
陽菜(ひな)は、
3歳の娘、芽衣(めい)と
夫と3人で暮らしていた。
健太の部屋が物で溢れていたように、
陽菜の家もまた、物で埋め尽くされていた。
育児グッズ、おもちゃ、
夫の趣味の道具、陽菜自身の服や本…
「いつか使う」「まだ使える」
「思い出だから」という理由で、
物は増える一方だった。
特に、子供が生まれてからは
その増殖スピードは加速し、
陽菜は常に物に囲まれ、
家事に追われ、心の底から
休まることがなかった。
朝、目覚めれば山積みの洗濯物。
リビングには散らばったおもちゃ。
キッチンには乾かない食器。
そして、限られた空間にひしめき合う物たちが、
陽菜の思考を常に遮り、集中力を奪っていった。
「なんでこんなに疲れているんだろう…」
口癖のようにそう呟き、
陽菜は鏡に映る自分の顔を見るたびに、
その疲れた表情にため息をついた。
ある日、陽菜は子育て支援センターで
知り合った友人の家を訪れた。
その友人も同じ3歳の子供を
持つ母親だったが、
家は驚くほど片付いていて、
明るく、そして何よりも
「穏やか」な空気が流れていた。
リビングには必要最低限の家具と、
厳選された数点のおもちゃ。
壁には子供が描いた絵が飾られ、
窓から差し込む光が部屋全体を
優しく包んでいた。
「すごい…どうしてこんなにすっきりしてるの?」
陽菜の問いに、友人はにこやかに答えた。
「物を減らしたら、心が軽くなって、
子供と向き合う時間も増えたの。
本当に大切なものが見えてくるんだよ。」
その言葉は、陽菜の心に深く刺さった。
彼女は思った。このままではいけない。
この物で溢れた環境が、
私だけでなく、芽衣の成長にも、
家族の笑顔にも影響を
与えているのではないか、と。
陽菜は、その日から「心の余白」を
取り戻すための挑戦を始めた。
最初は、まさに戦いだった。
子供の服、おもちゃ、
いつか使うと思って
取っておいたベビーグッズ。
「これは、本当に今、必要?」
「芽衣は、これを使って本当に楽しんでいる?」
「これは、私を幸せにしている?」
一つ一つ手にとって、自分と、
そして家族の未来を考えた。
そして、「ありがとう、さようなら」と
心の中で呟きながら、
手放していく作業を繰り返した。
夫も最初は戸惑っていたが、
物が減るにつれて家が広々と
感じられるようになり、
彼の表情も少しずつ穏やかになっていった。
「こんなにすっきりするなら、
もっと早くやればよかったな。」
夫の言葉に、陽菜は安堵した。
そして、陽菜は家全体の
リノベーションを決意した。
築40年のマンションを、
家族の「心の余白」を生み出すための
場所にしようと。
彼女は設計士に相談し、
いくつかの壁を取り払い、
キッチンとリビングを一体化した
広いLDKを提案した。
「子供がどこにいても目が届くように、
そして家族みんなで一緒に過ごせる、
広々とした空間にしたいんです。」
設計士は彼女の想いを理解し、
光と風を最大限に取り入れる
デザインを提案した。
陽菜の家には、無駄な装飾は一切なかった。
壁は白を基調とし、
床は温かみのある無垢材の
フローリングで統一された。
収納は壁の中に埋め込まれ、
子供のおもちゃも、夫の趣味の道具も、
使わない時は見えないように工夫された。
「以前は、収納家具を
増やしてばかりいました。
でも、本当に大切なのは
空間そのものだと気づいたんです。」
そう言って、陽菜はリビングの
壁一面に造り付けられた大きな棚を見た。
そこには、家族写真と、
芽衣が作った粘土の作品がいくつか、
ゆったりと飾られていた。
キッチンも、必要最低限の調理器具と食器に絞った。
「以前は、新しい便利グッズが
出るとすぐに買っていました。
でも、結局使いこなせないものが増えて、
かえってストレスになっていたんです。」
陽菜は、手入れの行き届いた
お気に入りの鍋とフライパンを手に取った。
バスルームも、徹底的にシンプルにした。
シャンプーやボディソープのボトルは
統一されたものに詰め替え、
タオルも白で揃えた。
「子供と一緒に入るお風呂だからこそ、
清潔で、心からリラックスできる
空間にしたかったんです。」
陽菜は微笑んだ。
最もこだわったのは、
家族が自然と集まる場所だった。
南向きの大きな窓からは、
たっぷりの日差しが差し込み、
家全体を明るく照らした。
リビングの中央には、
家族みんなで座れる大きなソファが置かれ、
そこで絵本を読んだり、
おしゃべりをしたりする時間が増えた。
「物で溢れている頃は、
常にイライラしていました。
でも今は、この空間で芽衣と遊んだり、
夫とゆっくり話したりする時間が、
何よりも尊いんです。」
数ヶ月後、陽菜の家は完成した。
そこは、以前の彼女の家とは全く違う、
「何もない」
ことが最大の豊かさ
を感じさせる空間だった。
無駄な物がなくなり、
空間には余白が生まれた。
その余白が、陽菜の心にも広がり、
思考をクリアにした。
イライラすることが減り、
芽衣の些細な成長や、
夫の優しい言葉に気づけるようになった。
彼女はもう、
物の管理に追われることはなかった。
本当に大切なものだけがそこにあった。
家族との温かい時間、穏やかな日常、
そして何よりも、自分自身と向き合う心の余裕。
「物が増えるたびに、大切なものが
見えなくなっていたんだ。」
陽菜は、リビングで楽しそうに遊ぶ芽衣と、
それを見守る夫の笑顔を見つめながら、そう思った。
彼女の家は、彼女自身の心の鏡だった。
ミニマリズムは、
彼女に「本当に必要なものは何か」を
教えてくれただけでなく、
「心の余白」という、
何物にも代えがたい豊かさ
を与えてくれたのだ。
そして、その余白こそが、
家族の笑顔を育み、
陽菜に真の平穏をもたらしていた。
~~~FIN
もしかしたら
広々した空間とは
「大きい」とか
「高い」とかでなく
空間のジャマをしないこと
なのかもしれません。
たぶんというか
絶対にミニマリストには
なれないと思いますが
知識やノウハウは
面白そうです。
空間デザインにも
生活スタイルにも
繫がることなので
学ばなければ・・・。
片付けは苦手ですが
カッコいい空間
は大好きです。
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