空間の広がりは、目で見えるものが正しいわけではない

こんにちは。

パッシブハウスx
「ずっとお金のかからない家をつくろう」
の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。

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空間の広がりは家づくりで

かなり重要な項目です。

 

 

ですが、単純に広くしたり

天井を高くしたりすれば

広がって見えるというわけではありません。

 

 

物理的に天井の高さを上げたら

心理的に低く感じることもあります。

 

 

 

 

空間の広がりを

心境的・心理的に感じる、

という側面は、「感情」「認知」「経験」が、

物理的な空間の認識と

結びつくことで生まれます。

これは物理的な奥行きの

知覚(先述の視差や遠近法)とは異なり、

その空間にいることによって

引き起こされる

内的な感覚や意味付けに

関わるものです。

 

 

心境的な広がりを感じる主な要因

1.自由と制約の感覚(情緒的な解放感)

広がりを感じる時(解放感):
天井が高い、視界を遮るものがない

(例えば、大草原、洋上、吹き抜けの建物など)

空間にいると、

心理的な制約

が取り払われた

感覚を抱きやすくなります。

 

この「広さ」は、

自由や可能性といった

ポジティブな感情と結びつき、

心境的な広がりとして感じられます。

 

狭さを感じる時(圧迫感):

天井が低い、壁が迫っている、

雑然としている空間では、

心理的な緊張や圧迫感が生じ、

空間認識が物理的な広さに

関わらず「狭い」と感じられます。

2.慣れ親しみと未知への認知(安全と刺激)

既知の空間(安心感):

自宅や慣れた場所は、

物理的な広さに関わらず、

行動範囲が予測可能であるため、

安心感を伴う「広がり」と

して感じられます。

 

未知の空間(探求心・畏怖):

初めて訪れる雄大な自然や

巨大な建築物などは、

そのスケールの大きさが

未知であるため、

畏怖の念や探求心を刺激し、

「圧倒的な広がり」として

心に刻まれます。

 

 

これは「アフォーダンス」

(環境が行動に与える意味)の

認知にも関わります。

3.時間の感覚との統合

時間的な広がり:

広大な空間を移動するには

時間がかかる、という過去の経験則が、

現在の空間認知に影響を与えます。

 

例えば、地図上で広大な地域を見たとき、

実際に歩いていないにも関わらず

「広い」と感じるのは、

その距離を移動するのに

かかる時間的なコストを

無意識に計算しているからです。

4.色彩と光の効果(ムードと雰囲気)

明るい色・自然光:

明るい色(白、パステルカラーなど)や

十分な自然光は、空間を明るく、

開放的に見せ、心境的な広がりを助長します。

 

暗い色・間接照明:

暗い色やコントラストの強い照明は、

空間を引き締め、

集中や親密さの感覚を強める一方、

心境的な広がりを抑えることがあります。

5.身体的な動きと空間の関係(身体感覚)

運動との関連:

実際に広い空間を歩き回る、

走り回るといった身体的な活動を行うことで、

その空間の広さが身体感覚として

心に刻み込まれます。

 

この身体の自由度が、

空間の「広がり」として

心境に反映されます。

これらの心境的な感覚は、

個人差やその時の精神状態によって

大きく左右されます。

デザイナーの先生に聞くと

「ノイズ」を消す

ということを言われます。

 

 

窓も大きなサイズの引き違いの窓よりも

少し小さいサイズのFIXや

横辷り、縦辷りの窓の方が

大きく感じたりもします。

 

 

これは引き違いの場合

ガラスから見える景色を

中央で窓枠がジャマをしているからです。

いろいろな心理状況で

感じ方が変わりますが
ノイズが増えないように

デザイン(設計)をしていくのが

ポイントになっているように

感じています。

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