「うちの住宅は高断熱です!」ってどこの住宅会社も言っています。苦笑

こんにちは。

パッシブハウスx
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の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。

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うちの住宅は高断熱です!
ってどこの住宅会社も言っています。苦笑

正直、高断熱は都合のいい言葉です。

 

冬にトイレに行くのに上着を

着なくてはならないとか、

脱衣所で寒くて服が脱げないとか、

ホットカーペットや電気毛布を使うとか、

吹き抜けがあると暖房が効かないとか

電気代が3万円オーバーとか、

夏に家に帰るとエアコンが効くまで

めまいがするとか、

エアコンを強力に使わないと冷えないが、

そのエアコンの風に当たると寒すぎるとか

 

そのレベルも高断熱の住宅と言われています・・・。

 

 

 

 

高断熱をひとくくりにすると

大後悔することになりますので

今日は高断熱の基準を説明します。

 

 

断熱等性能等級 

これは、建築物の省エネ性能を示す公的な指標で、

2022年10月以降、最高等級が7になりました。

 

国民の健康や光熱費の削減もありますが

地球温暖化対策としての

CO2の削減、省エネルギーへの推進など

が目的に入っています。

 

 

数字が大きいほど、

断熱性能が高いことを示します。

 等級4 (最低ライン):
1999年に制定された「次世代省エネ基準」に相当します。
2025年以降の新築住宅に義務化される最低限の基準です。
このレベルでは十分な断熱性能とは言えず、

快適な居住環境を保つには

多くのエネルギーを必要とします。

 

2020年以前では等級4が

最高等級だったため

今でもこのレベルで

高断熱だという

住宅会社もあります。

 

 等級5 (ZEH水準):
ZEH(ゼッチ:Net Zero Energy House)

の基準に相当します。
等級4よりも一段階上の性能で、

冷暖房のエネルギー消費を

約20%削減できるレベルとされています。

2030年には等級5以上が

義務化される目標が掲げられています。

 

 

このレベルになるとZEHという

根拠が出来るので、

堂々と高断熱と言われます。

 

2012年に私の自宅を

このレベルでつくりましたが

室内でのヒートショックや

熱中症などは心配少ないですが

真冬や真夏には

室内の温度差や光熱費に

「毎日の不快」

を感じてました。

 等級6:
「ZEH+ハイグレード仕様」

と同等の水準で、断熱等性能等級5よりも

さらに高い性能です。

冷暖房にかかるエネルギー消費量を、

等級4と比較しておおむね30%削減可能です。

 

このレベルになると

空調のシステムや、

空調の設計により

全館冷暖房可能になります。

 

快適にしたり

光熱費をおさえるには

断熱だけでなく

エアコンの選定、使い方、

換気システムなどの選定なども

重要になってきます。

 等級7 (最高レベル):
現在の最高等級です。
冷暖房エネルギー消費量を

等級4と比較して

おおむね40%削減できるとされています。

 

HEAT20 

これは「2020年を見据えた

住宅の高断熱化技術開発委員会」

が定めた民間の基準です。

 

主な目的は、
国の省エネ基準では不十分とされる、

※等級4までしかなかった時代

日本の住宅の断熱性能を

世界水準に引き上げ、

快適で健康的な暮らしと

省エネルギーを両立させることです。

 G1グレード:
冬の最低室温が概ね10℃以上を保てるレベル。
平成28年省エネ基準(等級4)と比較して

暖房負荷を20%〜30%削減します。

 G2グレード:
冬の最低室温が概ね13℃以上を保てるレベル。
等級6、またはそれ以上の性能とされ、

温度ムラが少なく快適な室内環境を実現します。
暖房負荷を35%〜40%削減します。

 G3グレード (最高レベル):
冬の最低室温が概ね15℃以上を保てるレベル。
現在の公的な最高等級である等級7を上回る、

非常に高い断熱性能です。

暖房負荷を55%〜60%削減し、

最高水準の快適性と省エネ性を実現します。
 

 

HEAT20のG1レベルから

空調のシステムや、

空調の設計により

全館冷暖房可能になります。

 

快適にしたり

光熱費をおさえるには

断熱だけでなく

エアコンの選定、使い方、

換気システムなどの選定なども

重要になってきます。

 

 

 

Q1住宅 (キューワン住宅) 

 

「新住協(新木造住宅技術研究協議会)」が提唱する、

高断熱・高気密・パッシブデザインを

追求した住宅の独自基準です。

 Q1.0住宅のレベル:
 Q値(熱損失係数)を独自に設定し、

地域ごとの気候に合わせて数値を

厳しく定めています。

HEAT20 G2、G3グレードに相当する

高い断熱性能が標準とされています。

具体的には、熱損失を表すUA値(外皮平均熱貫流率)を、

地域の標準値よりも大幅に低く設定することで、

高い暖房エネルギー削減効果を目指します。

 

 

スズモクも

Q1.0住宅マスターに登録されています。

 

 

 

パッシブハウス認定住宅 

 

ドイツの「パッシブハウス研究所」が

定めた世界最高水準

省エネ住宅基準です。

 パッシブハウスの認定基準:
暖房エネルギー消費量が15 kWh/m²a以下であること。
冷房エネルギー消費量が15 kWh/m²a以下であること。
一次エネルギー消費量が120 kWh/m²a以下であること。

 

※地域特性により数字が多少違いがあります。

 

これらの基準を満たすためには、

HEAT20 G3グレードを上回る、

極めて高い断熱・気密性能が求められます。

日本国内でも、この基準を

満たす住宅が増え始めています。

スズモクのモデルハウスも

こちらの基準でつくっています。

認定実績もあります。

 

真冬、晴れていれば暖房なしでも

室内は20℃になります。

 

同じ全館冷暖房が可能な住宅でも

家の中の温度差が極めて低いです。

25℃を基準にした場合、

窓の近く、天井付近、床などの温度が

家中で1~2℃差しかない感じです。
 

 

 

まとめ:最低から最高のレベルまで 

 

これらの基準を総合して、

断熱性能のレベルを

最低から最高まで並べると、

以下のようになります。

1.  等級4 (旧 次世代省エネ基準):法律の最低ライン

2025年からの義務化基準。快適性は低い。

2.  等級5 (ZEH水準) : 一般的な高性能住宅の入り口

※全館冷暖房は光熱費がかかりすぎる

 

3.等級6 /HEAT20 G1グレード:全館冷暖房の最低ライン

4.   HEAT20 G2グレード / Q1住宅: 中間レベル。快適性が大幅に向上

5.  等級7 / HEAT20 G3グレード ;暖房エネルギーを大幅削減

6.  パッシブハウス認定住宅: 世界最高水準

 

 

正直、1と2はこれから先を考えると

高断熱のイメージではないと思います。

 

 

最低ラインを上記の3以上として

実際つくられた家を体感したり

住んでいる方のお話を聞いたりして

選定していくのが正解です。

 

 

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