こんにちは。
パッシブハウスx
「ずっとお金のかからない家をつくろう」
の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。
その目指す理由や、つくる家の詳細は
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住宅の断熱性能における
世界のトップ基準は、
一般的に「パッシブハウス(Passive House)」
基準とされています。
研究職についているわけではないので
ネットや業界専門誌などになるので
トップ基準はどれ?ということは
いつも気にしています。
これは特定の国が定めた法律ではなく、
ドイツのパッシブハウス研究所が提唱する、
極めて高い省エネルギー性能を
持つ住宅の設計・施工基準です。
パッシブハウスは、
住宅の断熱性能を最大限に高め、
太陽光や居住者の体温など
「パッシブな(受動的な)熱」を
最大限に利用することで、
暖房や冷房にほとんど頼ることなく
快適な室内環境を
維持することを目指しています。
パッシブハウスの主要な基準
パッシブハウスとして認定されるには、
主に以下の3つの厳しい基準を
すべて満たす必要があります。
※地域によって数字は少し変わります。
1. 年間暖房需要 / 冷房需要:
暖房需要 15 kWh/(m²・年)以下
冷房需要 21kWh/(m²・年)以下
※日本は高湿度のため
冷房需要が多めに設定されてます
これは、1年間に
1平方メートルあたりで
暖房・冷房に必要な
エネルギー量を表します。
一般的な日本の住宅が
この何倍ものエネルギーを
消費することと比べると、
非常に厳しい基準であることがわかります。
パッシブハウスの場合、
真冬にエアコン無しで
太陽がでていれば
20℃程度の室温を保ちます。
2. 一次エネルギー消費量:
120 kWh/(m²・年)以下(旧基準)
冷暖房だけでなく、給湯や換気、
照明、さらに家電製品まで
含めた家全体のエネルギー消費量を評価します。
家電を細かく計算しているわけではありませんが
住宅に設置した設備品は計算に含めます。
この最低ラインの計算は
太陽光発電や蓄電池などは
含みません。
3. 気密性能(C値):
50Pa加圧時の漏気回数0.6回以下
(C値0.1~0.2くらい)
住宅にどれだけ隙間がないかを
示す数値です。
この基準は、日本の
高気密住宅の基準(C値1.0以下)よりも
さらに厳しく、外の冷気や
暖気が家の中に入り込むことを
徹底的に防ぎます。
減圧・加圧両方とも満たす必要があります。
なぜパッシブハウスがトップ基準なのか?
断熱性能の徹底:
パッシブハウスは、
Ua値(外皮平均熱貫流率)で言うと、
(断熱区分5地域の場合)
0.2 W/(m²・K)程度とされています。
これは、日本の最高等級である
「等級7」(0.26 W/(m²・K))をさらに上回る、
非常に厳しい水準です。
快適性と健康への配慮:
暖房に頼らずとも
家全体が一定の快適な
温度に保たれるため、
ヒートショックのリスクを減らすなど、
居住者の健康面にも大きく寄与します。
エネルギー効率の追求:
断熱と気密を徹底することで、
少ないエネルギーで家を快適に
保つことができます。
これにより、光熱費を大幅に
削減できるというメリットもあります。
普遍的な設計哲学:
特定の建材や工法を義務付けるのではなく、
性能を達成するための設計思想であるため、
世界中の気候風土や建材に
合わせて応用することができます。
このように、パッシブハウスは
単なる省エネ住宅ではなく、
「究極の快適性と持続可能性」を追求する、
世界で最も厳しい住宅性能の
基準の一つと見なされています。
パッシブハウスは
今の基準でOKということでなく
基準の見直しが毎年のようにあります。
パッシブハウスだけが正義
とは思っていませんが
断熱の性能を考えていく場合に
どんな部分が大切で
どんな役割をしているのか
プロの立場であれば
知っておく必要があります。
他の工法や計算方法なども
学びに行きます。
すべてを学べればいいのですが
時間的にも難しいですので
いろんな選択肢があるとしても
トップ基準の考えは
必ず学ぶべきもの
だと思っています。
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