こんにちは。
パッシブハウスx
「ずっとお金のかからない家をつくろう」
の工務店 株式会社スズモクの鈴木です。
その目指す理由や、つくる家の詳細は
スズモク公式WEB
https://www.8341ie.com
うちの住宅は高断熱です!
ってどこの住宅会社も言っています。苦笑
正直、高断熱は都合のいい言葉です。
冬にトイレに行くのに上着を
着なくてはならないとか、
脱衣所で寒くて服が脱げないとか、
ホットカーペットや電気毛布を使うとか、
吹き抜けがあると暖房が効かないとか
電気代が3万円オーバーとか、
夏に家に帰るとエアコンが効くまで
めまいがするとか、
エアコンを強力に使わないと冷えないが、
そのエアコンの風に当たると寒すぎるとか
そのレベルも高断熱の住宅と言われています・・・。
高断熱をひとくくりにすると
大後悔することになりますので
今日は高断熱の基準を説明します。
断熱等性能等級
これは、建築物の省エネ性能を示す公的な指標で、
2022年10月以降、最高等級が7になりました。
国民の健康や光熱費の削減もありますが
地球温暖化対策としての
CO2の削減、省エネルギーへの推進など
が目的に入っています。
数字が大きいほど、
断熱性能が高いことを示します。
等級4 (最低ライン):
1999年に制定された「次世代省エネ基準」に相当します。
2025年以降の新築住宅に義務化される最低限の基準です。
このレベルでは十分な断熱性能とは言えず、
快適な居住環境を保つには
多くのエネルギーを必要とします。
2020年以前では等級4が
最高等級だったため
今でもこのレベルで
高断熱だという
住宅会社もあります。
等級5 (ZEH水準):
ZEH(ゼッチ:Net Zero Energy House)
の基準に相当します。
等級4よりも一段階上の性能で、
冷暖房のエネルギー消費を
約20%削減できるレベルとされています。
2030年には等級5以上が
義務化される目標が掲げられています。
このレベルになるとZEHという
根拠が出来るので、
堂々と高断熱と言われます。
2012年に私の自宅を
このレベルでつくりましたが
室内でのヒートショックや
熱中症などは心配少ないですが
真冬や真夏には
室内の温度差や光熱費に
「毎日の不快」
を感じてました。
等級6:
「ZEH+ハイグレード仕様」
と同等の水準で、断熱等性能等級5よりも
さらに高い性能です。
冷暖房にかかるエネルギー消費量を、
等級4と比較しておおむね30%削減可能です。
このレベルになると
空調のシステムや、
空調の設計により
全館冷暖房が可能になります。
快適にしたり
光熱費をおさえるには
断熱だけでなく
エアコンの選定、使い方、
換気システムなどの選定なども
重要になってきます。
等級7 (最高レベル):
現在の最高等級です。
冷暖房エネルギー消費量を
等級4と比較して
おおむね40%削減できるとされています。
HEAT20
これは「2020年を見据えた
住宅の高断熱化技術開発委員会」
が定めた民間の基準です。
主な目的は、
国の省エネ基準では不十分とされる、
※等級4までしかなかった時代
日本の住宅の断熱性能を
世界水準に引き上げ、
快適で健康的な暮らしと
省エネルギーを両立させることです。
G1グレード:
冬の最低室温が概ね10℃以上を保てるレベル。
平成28年省エネ基準(等級4)と比較して
暖房負荷を20%〜30%削減します。
G2グレード:
冬の最低室温が概ね13℃以上を保てるレベル。
等級6、またはそれ以上の性能とされ、
温度ムラが少なく快適な室内環境を実現します。
暖房負荷を35%〜40%削減します。
G3グレード (最高レベル):
冬の最低室温が概ね15℃以上を保てるレベル。
現在の公的な最高等級である等級7を上回る、
非常に高い断熱性能です。
暖房負荷を55%〜60%削減し、
最高水準の快適性と省エネ性を実現します。
HEAT20のG1レベルから
空調のシステムや、
空調の設計により
全館冷暖房が可能になります。
快適にしたり
光熱費をおさえるには
断熱だけでなく
エアコンの選定、使い方、
換気システムなどの選定なども
重要になってきます。
Q1住宅 (キューワン住宅)
「新住協(新木造住宅技術研究協議会)」が提唱する、
高断熱・高気密・パッシブデザインを
追求した住宅の独自基準です。
Q1.0住宅のレベル:
Q値(熱損失係数)を独自に設定し、
地域ごとの気候に合わせて数値を
厳しく定めています。
HEAT20 G2、G3グレードに相当する
高い断熱性能が標準とされています。
具体的には、熱損失を表すUA値(外皮平均熱貫流率)を、
地域の標準値よりも大幅に低く設定することで、
高い暖房エネルギー削減効果を目指します。
スズモクも
Q1.0住宅マスターに登録されています。
パッシブハウス認定住宅
ドイツの「パッシブハウス研究所」が
定めた世界最高水準の
省エネ住宅基準です。
パッシブハウスの認定基準:
暖房エネルギー消費量が15 kWh/m²a以下であること。
冷房エネルギー消費量が15 kWh/m²a以下であること。
一次エネルギー消費量が120 kWh/m²a以下であること。
※地域特性により数字が多少違いがあります。
これらの基準を満たすためには、
HEAT20 G3グレードを上回る、
極めて高い断熱・気密性能が求められます。
日本国内でも、この基準を
満たす住宅が増え始めています。
スズモクのモデルハウスも
こちらの基準でつくっています。
認定実績もあります。
真冬、晴れていれば暖房なしでも
室内は20℃になります。
同じ全館冷暖房が可能な住宅でも
家の中の温度差が極めて低いです。
25℃を基準にした場合、
窓の近く、天井付近、床などの温度が
家中で1~2℃差しかない感じです。
まとめ:最低から最高のレベルまで
これらの基準を総合して、
断熱性能のレベルを
最低から最高まで並べると、
以下のようになります。
1. 等級4 (旧 次世代省エネ基準):法律の最低ライン
2025年からの義務化基準。快適性は低い。
2. 等級5 (ZEH水準) : 一般的な高性能住宅の入り口
※全館冷暖房は光熱費がかかりすぎる
3.等級6 /HEAT20 G1グレード:全館冷暖房の最低ライン
4. HEAT20 G2グレード / Q1住宅: 中間レベル。快適性が大幅に向上
5. 等級7 / HEAT20 G3グレード ;暖房エネルギーを大幅削減
6. パッシブハウス認定住宅: 世界最高水準
正直、1と2はこれから先を考えると
高断熱のイメージではないと思います。
最低ラインを上記の3以上として
実際つくられた家を体感したり
住んでいる方のお話を聞いたりして
選定していくのが正解です。
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